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| (長崎県) |
<天の川酒造> 夘八(うはち)・天の川 |
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創業は明治45年(1912)。93年の歴史を持つ「天の川酒造株式会社」は、現在4代目に当たる西川幸男代表取締役が先代の技法を受け継いで、今の味を守り続けています。
たゆまぬ創意と工夫を重ね、さらに近代の技術を加えて、伝統ある壱岐麦焼酎造りを守り続け、麹は三角棚ではなく麹室での丁寧な麹造り。レギュラー品でも最低4〜5年という長期熟成。蒸留はもちろんすべて常圧蒸留というこだわりから生まれる壱岐焼酎は2001年には福岡国税局酒類鑑評会で大賞を受賞されました。
初代が俳句をやっていて、四国の金毘羅さまの句会で最高位を取った句である
「松よけて見上げる空や天の川」
が酒名の由来となっており、さらにその最高位が「天」であり、その時、初代は焼酎製造免許も取得し、必然的に「天の川」が新しい焼酎蔵の名として据えられたそうです。
このページで御紹介させてくれる「夘八」は初代の名から命名された限定少量生産品。
これは黒麹で仕込んだ珍しい壱岐焼酎で「元祖麦焼酎」である「壱岐焼酎」の新たな可能性を感じさせてくれます。 |
当店でもお馴染みのいも焼酎「吉酎」をプロデュースしているところから新たな焼酎が出来上がったというので早速、サンプルを取り寄せてみたのが壱岐焼酎「夘八」である。
この焼酎は壱岐焼酎では珍しい黒麹仕込み。
香りを嗅いでみると黒麹特有の香ばしさと麦の雑な部分をすべてそぎ落とした素材本来の甘く柔らかい香りに米麹を使用する壱岐焼酎ならではの吟醸香のようなフルーティな印象を感じさせる。
口に含むとソフトで滑らかな口当たりだが、口中で黒麹ならではの力強さを感じ丸い甘味がふんわりと広がっていき、余韻に辛みと心地よいフルーティーさが感じられ、素晴らしい味わいの変化が楽しめる。
製造元である天の川酒造は私がこの世界に入った1995年頃に出会い、そのレベルの高さは当時から知っていたが、麦焼酎の元祖でありながらもなかなか東京では知名度の低い「壱岐焼酎」であるために今まで取扱いを行うことはなく、他の生産者にも東京で紹介してくれと数々と依頼されてきたがどうしても一歩踏み出せませんでした。
しかしながら今回御紹介させていただく壱岐焼酎は自信を持ってお薦めいたします!
「今までにない新しい感覚の壱岐焼酎を是非皆さんに紹介したい」そういった思いから今回、この素晴らしい「夘八」を御紹介させていただきます。 |
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| 壱岐焼酎とは? |
壱岐焼酎は、原産地を保護特定されている焼酎なのである。すなわち、ウイスキーのスコッチ、ワインのボルドー、ブランデーのコニャックなどのように、原産地名「壱岐」を冠することが法的に認められ保護されている焼酎のひとつである。
同じ焼酎では「球磨焼酎」「琉球泡盛」があります。
壱岐は、「一支国(いきこく)」の名で歴史に登場する。3世紀に書かれた「魏志倭人伝」に、「また南に海を渡る千余里、一支国に至る」として歴史に刻まれている。古くから大陸との交易の中継点として重要な役割を果し、防人(さきもり)が置かれるなど日本の防衛上の要衝でもあった。
日本に蒸溜の技術が伝播したルートとして東南アジアから琉球(沖縄)経由の南ルートと、大陸から壱岐経由の北ルートの説がある。同じく産地指定されている「琉球」と共に、日本の蒸溜酒のルーツとして「壱岐」の存在があるのだ。
ここで壱岐焼酎についてもう少し触れておこう。壱岐焼酎は原産地の呼称を保護された焼酎であることは先に触れたとおりである。具体的にいうと、平成7年の国税庁告示「ぶどう酒及び蒸留酒の産地の指定告示」により、「壱岐」「球磨」「琉球」の3つが保護対象となっている。その地域で生産されたもの以外は、これら原産地名を冠した呼称を使うことができないのだ。
壱岐焼酎は基本的には麦焼酎であるが、「米麦焼酎」と冠しているところがあるように、原料に麦だけではなく米も使うところに特徴がある。麹を米でつくり、大麦を掛ける。そしてその使用比率が米1に対して麦2なのである。
麦焼酎といえば大分を思い浮かべることが多い。しかし同じ麦焼酎であるが、壱岐と大分の焼酎は違っている。違いは麹である。大分は大体、麹も麦でつくる。では米麹を使えばいいのかというとそうはいかない。仮に壱岐の焼酎メーカーが大分で米麹を使って麦焼酎をつくったとしても壱岐焼酎とはならない。
焼酎の名称に「壱岐」を冠することを保護される一方で、その製造に関して次のような法的制限がある。壱岐焼酎は水も蒸溜も容器詰めも壱岐でなければならないのだ。
「米こうじ及び長崎県壱岐郡の地下水を原料として発酵させた一次もろみに麦及び壱岐の地下水を加えて、更に発酵させた二次もろみを長崎県壱岐郡において単式蒸留機をもって蒸留し、かつ、容器詰めしたものでなければ『壱岐』の産地を表示する地理的表示を使用してはならない。」すなわち米や麦だけではなく、水と空気も壱岐焼酎の一部なのである。 |
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